福岡県弁護士会が主催する集会(福岡・冷泉公園)に参加してきました。報道によれば、主催者発表で4500人が参加したそうです(北九州では同4000人)。たしかに、公園内はかなりの人で埋まっていました。会場内にはもちろんいくつもの団体の幟がはためいていましたが、同時に、子ども連れの家族、若いカップル、年配の方々、一人で参加する人など、年齢も性別もバラバラで、個人的に参加したと見受けられる参加者も多くいらっしゃいました。そうした顔ぶれを見ると、今回の安保関連法案について幅広い人々が問題であると感じていることがよくわかります。
リレートークでは、学生など若者のみなさんの団体である「FYM(Fukuoka Youth Movement)」や「安保関連法案に反対するママの会」の方など、さまざまな方々が発言されましたが、いずれも心に迫る強い力があり、思わず涙してしまうほどでした。未来を担う若い人たち、小さな命と日々向き合うお母さんたちの言葉は、この法案を推進しようとする人々が「説明」し「理解」を得ようとするどのような言葉よりもはるかに重いものではないかと思います。
集会後のデモは、3コースに分かれて天神方面へ向かいました。街頭の方々が、どのような印象を持ったにせよ、多く振り返ってくれたことはとてもありがたいことでした。デモは意見表明のための、民主主義に欠くことのできない手段の一つであり、その力をあらためて痛感しました。
自らの意思を表明するために、街頭に出てみませんか。日本の、そして世界の未来に多くの不安も感じられます。でも、外に出て、見上げてみると美しい青空が広がっているかもしれませんよ。
(法学部 教員)